映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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下値のテストへまっしぐら?

史上はじめての各国中央銀行の連携による流動性供給策がかえって、サブプライムに端を発したアメリカの金融不安の大きさを印象付けた形になったようだ。消費者物価もあがったため金利を下げる余地が乏しくなったということで、NYはどすんと下げ、日足は転換線付近から落下、週足の転換線も割り込み、長期上昇トレンドを示す月足の転換線(13261)が守れるかどうかのところにきている。だが、月足のMACDも低下、ボリンもRCIもトレンド転換の可能性を示していてかなり難しそうだ。ちなみにS&P500はもっと形が悪くて一足早く月足転換線を割り込み、週足は雲につっかけている。
 ドル円は、金利低下が遠のくということで、少しドル高円安に戻しているようだが、長期の月足ではMACDもボリンもRCIも円高方向を示唆しており、早晩、円高にやはりふれ戻しそうな感じである。
 NYが下降トレンド入りし、しかも円高への懸念が残るというのでは、輸出産業が比重の重い日経平均が振るわないのは無理からぬところだろう。ところが国内の政治は、成長加速する改革の施策は一向にみえず、ばらまき復活で財政再建は遠のき、増税ばかりが議論され、かてて加えてねじれ国会で、政策の実行力は皆無とあっては、内需が拡大することに期待する人はいないのでは。内閣支持率が急低下するのは正直な反応だろう。(ついでに、アメリカ経済が失速すれば、新興国の経済だって結局ダウンすることは、内閣府のレポートも認めているところ。)
 実際日経平均の形は、なんともみじめだ。日足でも基準線を大きくわり、MACDもマイナスにぐいっと落ち込んでおり、月足も基準線を大きく抜け、ボリンジャーバンドはますます下にラッパ状に開いてしまっている。11月よりはるかに形が悪く、一番底を守りきれるかどうか、下値テストへまっしぐらに進んでいるのではないだろうか・・・
 来年春には反転するという人が多いので淡い期待はもっているが、今の形からはどうにも厳冬のイメージがわいてくる。
2件のコメントがあります
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    siozukeeeeeeさん
    2007/12/17 19:21
    来年春に相場が反転するという話、よく聞きます。
    でもその根拠を聞いたことはなかったりもする。
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    そうですね、長期トレンド指標はいずれもまだ下降局面で、底打ちまでいっていない感じですね。でも一番心配なのは、NYの長期指標が下がり始めたこと、中国、インドの指数が明確にピークアウトしてきたことで、これが続くと、日本の冬は長引きそうですねえ。今大和証券のアナリストが楽観的なシナリオを語っているのを聞きましたが、アメリカの住宅市場の底打ちが根拠のようですが、どうもそうは思えないんですがね。。。いったんみんながあきらめるところへきて、買い方が投げないとそこが入らないかもしれませんね。はずれるといいのですが。
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