ユリウスさんのブログ

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コンピュータ VS 清水市代女流王将 -将棋界注目の一戦

 4月7日のエントリー「コンピュータが将棋連盟に挑戦状!」を書きました。このエントリーはその後の状況です。


 コンピュータ将棋ソフトとプロ棋士との対戦が来る10月11日に行われます。いよいよ面白くなってきました。日本将棋連盟のHPにこう告示されています。

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 この度、日本将棋連盟は社団法人情報処理学会からのコンピュータとの対局を求める挑戦状に対し、女流棋士会ファンクラブ「駒桜」主催で10月11日(月・祝)、東京大学にて清水市代女流王将が対局を行うこととなりました。 対局当日は東京大学内で大盤解説会を開催いたします。

平成22年10月11日(月・祝)開場12時 開始13時

対局者: 清水市代女流王将 VS あから2010
平手一番勝負 振り駒

持時間:各3時間(チェスクロック使用)切れたら1分

場所:東京大学本郷キャンパス 工学部2号館(東京都文京区本郷7-3-1)

対局室:3F「電気系会議室2」(撮影時以外、入室不可)
大盤解説:1F「213大講義室」

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「日本情報処理学界公式コメント」
 情報処理学会では学会創立50周年記念事業として「トッププロ棋士に勝つためのコンピュータ将棋プロジェクト」を立ち上げ、去る平成22年4月2 日、日本将棋連盟にコンピュータ将棋とトッププロとの対局を望む挑戦状を送り、日本将棋連盟がこれを受けて、この秋に女流トッププロとコンピュータ将棋との特別対局を下記のとおり実施する運びとなりました。持ち時間などの対局条件等の詳細は決定後、改めて発表いたします。
 この度の対局は、本プロジェクトとしてのスタートラインで、今後順調に行けば徐々に対戦相手のレベルを上げて、数年内にはタイトルホルダーとの対戦に進んでいけるものと想定しております。今回はその口火を切る女流トッププロ棋士との真剣勝負になります。
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左から米長会長、清水女流王将、白鳥情報処理学会長


 これはわくわくする試みですね。
 より興味を増すために、ちょっとコンピュータソフト「あから2010」のアウトラインを書いておきましょう。(これも将棋連盟のHPにあります)

「対戦コンピュータあから2010とは」
1 情報処理学会の「トッププロ棋士に勝つ将棋プロジェクト」特製システムです。
2 阿伽羅(あから)は10の224乗という数を表わし、将棋の局面の数がこの数に近いことに因んで命名された。
3 ハードウエア部は東京大学クラスターマシン:
Intel Xeon 2.80GHz, 4 cores 109台
Intel Xeon 2.40GHz, 4 cores 60台
合計 169台 676 cores
4 バックアップマシン:4プログラムそれぞれについて1台ずつ
-CPU: Xeon W3680 3.33GHz 6cores
-Memory: 24GB (DDR3 UMB ECC 4GBx6)
5 ソフトウエア部の構成:国内トップ4プログラムによる多数決合議法
これは合議マネージャーソフトが4つのプレイヤープログラムに局面を渡し、ソフトから指し手を受け取り、もっとも多い手を指し手として決定するものです。
6 開発:電気通信大学伊藤毅志研究室&保木邦仁
プレイヤー1:「激指」開発:激指開発チーム(鶴岡慶雅、横山大作)
プレイヤー2:「GPS将棋」開発:チームGPS(田中哲朗、金子知適ほか)
プレイヤー3:「Bonanza」開発:保木邦仁
プレイヤー4:「YSS」開発:山下宏

 素人判断ですが、翔年はコンピュータが勝つと予想しています。(清水さん、ごめんなさい)
 皆さんはこの試みをどう思いますか?
 どちらが勝つと思いますか?

※(ヒント)
1 オセロゲームでは人間はコンピュータソフトに絶対勝てません。
2 チェスは1997年5月、チェスの世界チャンピオン、カスパロフ氏とIBM製コンピューター「ディープブルー」が対戦し、ディープブルーが2勝1敗3引き分けで世界チャンピオンを破りました。(もう人間はコンピューターの敵ではありません)
3 将棋はコンピュータソフォトが進歩を遂げ、プロの牙城にひたひたと迫っています。4 囲碁はいまのところ、アマチュア高段者ならコンピュータソフトに勝てます。
1件のコメントがあります
  • イメージ
    みやまな鉄砲長さん
    2010/10/10 10:35
    こんにちはーユリウスさん

    明日じゃないですか!!∑(゚ω゚ノ)ノ

    対戦コンピュータの構成すごすぎる・・・( ̄ー ̄; ヒヤリ

    というか「棋士一人」にここまで・・・ってのもあるような・・・
    私もここまでしたら、
    コンピュータが勝つような気がしてます(^^ゞ

    欠陥があるとしたら

    >これは合議マネージャーソフトが4つのプレイヤープログラムに局面を渡し、ソフトから指し手を受け取り、もっとも多い手を指し手として決定するものです。

    ここかなと「多数決」は、必ずしも最適な解をだすとは限らないので、
    合議マネージャーソフトが4つのプログラムと
    うまくやりとりできているかがポイントでしょうなぁ~(o゚ω゚))コクコク
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