映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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ダウ少し持ち直し

21日の日経平均は9784.54(-245.77)大きく窓をあけて下落。雲、基準線、転換線の下、ボリンジャーはマイナス2σ9882を割り込み、MACDは低下、RCIは底ばい。下降の勢いは異様に強く目先の下値の目処を失っている。週足は週足転換線、週足基準線10242を下抜け、雲上限9951を下に破って、週足ボリンジャーはマイナス2σ9836も下に抜け、週足MACD、週足RCIは下降。こちらも下降の勢いが異様に強く、週足雲の下限8894を目指す動きとなっている。日足週足ともマイナス2σを下に抜け、通常の調整の域を超えており、1-2週で大きな上方の修正が起きない限り、このままでは中期的に下降トレンドに転換しかねない状況である。

ダウは10193.39(+125.38)大きく反発。雲、基準線、転換線の下、ボリンジャーはマイナス2σ10182の下、MACDは下降。RCIは底打ち。異様な下降の勢いはまだ止まっていないが、長い二本の下ヒゲをだしており、目先の下げ止まりの兆しかもしれない。週足雲の上限9598の上だが、週足基準線、週足転換線を下に抜け、遅行線が日々線と衝突、週足ボリンジャーはマイナス2σ10136の上、週足MACD 週足RCIは下降。下降の勢いは強く、このままでは中期の下降トレンドに入りかねない状況だが、遅行線が現値付近で日々線と衝突しているところから、このあたりに一定の抵抗があると思われ、この水準で下げ止まる可能性もある。

ドル円は89.96雲、基準線、転換線の下、ボリンジャーはマイナス3σ89.54の近辺までドルが急落しており、MACDは下降、RCIは底ばいで、遅行線が雲の下限を下に破りつつあり、目先下値のめどがなくなりつつある。週足雲の下限、週足転換線の下で、週足基準線89.72の攻防となっている。週足遅行線は88円近辺で日々線と衝突、週足ボリンジャーはマイナスσ90.20を下に切り、、週足MACD週足RCIは下降。まだ中期の節目を切っていないが、目先はマイナス3σも振り切るような異常なドル急落となっている。このまま進めば中期の節目も下抜けるところだが、長い下ヒゲを二度出しており、現在の水準付近で一定の抵抗があることもわかる。

ダウは少し反発しており、下げ止まる可能性もあるが、為替も目先ドル円でドルの下げが強烈であり、日経平均は、ダウ以上に下降圧力が強い。問題は、依然、ギリシャの財政破綻懸念→ユーロ圏の金融機関の信任低下、ユーロの信任低下、→リスク資産の逃避→株安、ドル円では円高という金融危機と為替の動きの二重の連鎖である。ユーロ圏が財政破綻のリスクに対してどのような態度をとるかが注目されるが、財政政策の一体性を高めるという動きが伝えられているものの、まだ各国国債の格下げ、さらには国債のデフォルトリスクが払拭されているとは言い難い。ユーロドルは目先ユーロがやや戻しているものの、転換線、マイナスσを回復出来ずに、長い上ひげをつけており上値が重いことが示され、週足でもマイナス2σを回復出来ていないので、依然としてユーロの中期的な下落トレンドはつづいている。アメリカ10年もの国債は、金利が引き続き大きく低下。月足の基準線3.165にワンタッチするところまで来ている。

アメリカの経済指標はいずれも悪くはないので、ユーロ危機が収まれば、株式も回復軌道に早く復帰することが期待されるが、寄せ集めのユーロの構造的な脆弱性を売り方につかれているため、なかなか下げどまらない。ユーロを支えるためにはまず為替介入で、止血を止めて投機筋の動きを止め、いちはやくユーロ圏一体となった機動的で厳格な財政政策を発動出来る仕組みをととのえ、経済統合を一気に強化、ソブリンリスクを解消するという劇的な動きが求められよう。どのくらいで市場が許してくれるのか、政策当局と市場のデスマッチはまだ続きそうだ。
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