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最悪の結果を予想して、最善を願う

私は電車を待つとき、プラットホームの先頭には立ちません。身体を押されてもホームに転落しないようにするためです。起こりうる最悪の結果を予想して、回避する手立てを考えるようにしています。
2006年時点で、わが国は800兆円を超える借入金を持っており、プライマリーバランスが、約30兆円の赤字であるため、利息の支払いがなくとも毎年借金は増加しています。これは、簡単に言えば500万円の収入の人が8000万円の借金を抱え、返済どころか毎年新たに300万円づつの借金を重ねることに等しいと考えられます。これは、大変なことで普通なら破産です。
このような国が破産せず、通貨の価値も暴落しないのは、その借金(国債)の90%以上を国内から借り入れており、その債権者(国民)が踏み倒される(返済不能に陥る)ことはないと考えており、借金の借り換えを許しているからです。いわば、道楽親父の借金を孝行息子が肩代わりしているという構図です。
当然のことですが、借金はいずれどこかで必ず返済しなければなりませんが、借金の返済に借金が出来るいままではこれで良かったのです。しかしこれからは少し違います。
国債の50%以上が郵貯と簡易保険の資金によるものですが、金利が上昇した場合、民営化される日本郵政公社がこのまま保有するとは考えられません。もし大量に国債を放出した場合、既発の国債価格は暴落、新発国債の利率を上げねばならなくなり、借金の返済と利払いに困った国は何らかの収入増(増税)ないし、借金の棒引き(インフレへの誘導)を計ると考えられるのです。収入が減り、蓄えたお金の価値が目減りし、いずれにしても私たちの生活に大きなダメージを与えます。
個人向け国債の売れ残りが沢山でているという記事が新聞にありましたが、これなどは、この前兆かもしれません。
’最悪の結果を予想して、最善を願う。’暗い話ばかりを書きましたが、私の予想がまったく外れてこの国が繁栄すること、または不幸にして的中したとしても3度めの神風が吹くことを願います。
1件のコメントがあります
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    ヨッシーさん
    2007/6/2 07:11
    投資する際には自分の願望ばかりが前に出て、最悪の状況を考えづらいものですからね。最悪の状況を考えながら投資することが最良のリスク管理だと思いますし、最低限それをやっておかないと地獄を見ることになりかねませんからね。
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