円高再び

[映画ずきのしんちゃんさん]

２５日の日経平均は９４４１．６４（＋４０．０６）と小反発。しかしもちろん転換線、基準線の下、ボリンジャーはマイナス２σの近くで、あや戻しの範囲。

ダウは、１０４６４．４０（＋３０．６９）と年初来を更新。転換線、基準線の上。ボリンジャーもプラスσを維持。ただRCIは天井をつけてきており、頭は重くなっているが、まだ上昇基調を保っている。

ドル円が８７．６３と再び円高になってきたことが深刻だ。もちろんこちらも転換線、基準線の下。１０月ドル安値８８．０５はわれてしまい、２００８年の１２月の８７，１９を目指す動きである。これをきってくると下値のめどがない。しかしボリンジャーはマイナス２σ近辺で下げの勢いが強い。

円高がここまでくれば、NYもなにもないだろう。米の超低金利が、ドル安となって、アメリカ経済を支え、日本経済を直撃するというゼロサムゲームの様相になっている。円高の行く末がはっきりするまでは、東京は下げ止まりは期待できそうもない。感謝祭でＮＹはお休みに入るが、アメリカ経済は本当に回復しているのだろうか。中古、新築住宅販売が伸びているのは、政策的な効果によるものであり、耐久受注は依然悪く、失業はなお拡大がとまっていない。雇用も住宅も設備投資もよくなっているとは思えない。どうもダウの上昇は、超低金利とドル安によって押し上げられていて、景気実態からは乖離しているような気がして仕方がないのだが