トヨタ自動車とパナソニックが共同出資する車載用電池製造のパナソニックEVエナジー(静岡県湖西市)は宮城県大和町に新設し、近く稼働させる宮城工場で、ハイブリッド車(HV)向けニッケル水素電池の生産ラインを増設することを決めた。増設ライン用に新たに数十億円を投じ、2010年9月をめどに完成させる。同工場の従業員も大幅に増やす方針で、生産能力は当初計画の1.5倍に当たる年間30万台分に拡大する。
ニッケル水素電池を供給するトヨタの新型「プリウス」などHVの人気が急速に高まり、基幹部品である電池の不足が課題となっているため、宮城工場で3本目となるラインを新設する。同工場の当初計画は10年1月にも第1ラインで本格操業を始め、4月に第2ラインを稼働。年20万台分を生産する予定だった。
ライン増設に伴い、新工場の従業員数も従来計画の300人を増員。100人以上増やし、450人前後になる可能性もあるという。
宮城工場の建屋はすでに完成し、1本目のラインの設備関係の搬入が始まっている。12月中にもラインを試験的に動かし、10年1月には量産体制に移行する見通し。
トヨタのHVは「プリウス」のほか「レクサス HS250h」の販売も好調。12月には中型セダン「SAI(サイ)」の発売も控えており、電池の供給体制を一段と強化する必要があった。
宮城工場で10万台分を増強することで、静岡の工場と合わせたEVエナジー社の生産能力は110万台分となる。静岡の工場では次世代車向けとなるリチウムイオン電池の量産準備が進められている。(河北新報社)
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