しろしさんのブログ

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長期逆張り投資

 私の日記は基本的には楽しく長期で資産を増やすヒントに株主優待をテーマーにしています。

 しかし、色々な方の日記を見ていて最近は資産を減らしてしまった方も何人かいる様ですので、久しぶりに私の投資ノウハウを書いてみようかと思います。

 まず、私は優待配当等のインカムゲインを目的とした資産設計の為の守りの投資と、積極的にキャピタルゲインを狙っていく攻めの投資の大きく二つの投資を行っています。

 農耕と狩猟二つを行っているいるイメージをしていただければ良いかと思いますが、ある程度の資産設計をする為には両方バランス良く行うのが理想的ですね。

 前者に関しては、従来から書いていましたが、後者は比較的リスクも大きく、手法を推奨している訳ではないので今まではあまり書きませんでした。
 
ですので、あくまで私の個人的な事例とお考え下さい。

=個人がプロに勝つには=

 ざら場も見れず、本業が忙しいサラリーマン投資家が市場で大きく勝つにはやはり時間を見方につけるのが一番だと思っています。
 一般にプロと呼ばれるアナリストや投資家は直ぐに結果を出さなければ能力が評価されませんので半年や長くても1年単位の見込みを出して来る傾向にある様です。
 ですので、私の場合はこの時間の差を活用し、アナリストの投資判断の半年、1年、2年とその先を見越して投資判断を行っています。

=知らない業種には手を出さない=

 アナリスト判断の数手先を読むためには自分が知っていて予想できる企業でなければなりません。その為に私はファンダメンタル分析をする際に企業のポテンシャルと言うファクターを最も大切にしています。逆に言うと潜在能力が分かりにくい企業だと、いかに時代のトレンドであっても自分が知らない業種の情報は誰かが調べ上げた後の情報を参考にするしかありません。
 投資において情報とは鮮度が命ですの鮮度の落ちた情報は毒にすらなると思っています。

=悪材料が好き=

 これは逆張り投資の基本ですね。落ちてくる株を拾って自立反発を狙うのはテクニカルの逆張りですが、私の場合はファンダメンタルベースの逆張りを行っています。赤字企業が黒字転換した時の上昇力エネルギーは非常に大きいので大きく利益をあげる事ができます。反面本当に駄目な企業の株を買ってしまうといつまでもズルズルと下げ続けるだけで上がりませんので、この時にも腐った鯛ではなく腐っても鯛な企業であるかどうかの選定が必要ですし、悪材料の本質が長期に影響するかどうか見極める事も大切です。

=特損は美味しい=

 従来まで黒字だった企業が特損を計上して赤字転落する事があります。こういう時に短期、中期の投資家は悪材料として売って来ますし株価も大きく下落します。しか特損は短期的に膿を出して再生する為の重要な行為だったり、収益を拡大させる為の先行投資であったりするで長期的に見ると好材料と見る事ができます。
 ただし、特別の中身が継続的に発生する要因なのか?妥当な内容なのか?はチェックする必要があります。私は一度このチェックを怠った為に失敗した事もありますf(^^;)

=短期的な下落は気にしない=

 よく企業のファンダメンタルは何も変化していないのに、外部的な要因でつられて下落する事があります。こういう時には初めから長期で狙った銘柄の場合は、損切はせずに、これ幸いと計画的に買い増しをしています。(ただし、初めから短期狙いの場合、資金力が無い場合の難平は危険ですので、その場合は損切する事も重要です)

=一度に買わない、一度に売らない=

 天井3日底100日の相場格言はないですが、悪材料で下落した場合、最短でも100日(3ヶ月)は底値低迷すると思っていますので、初めから全力では買いません。
 最初の大きな下落のタイミングでまずは単元株で打診買いをいれ、底値を確認してから約1ヶ月の周期で徐々に仕込む量を増やしながら計画的に買い増し上昇トレンドへの転換を待ちます。そして、上昇トレンド入りしたら一度に売らずに徐々に利益確定して持ち株を減らして行きます。

=過去の事例=

 この投資法で大きく利を伸ばした過去の事例として、現スクエア・エニックス株などもこの手法で大きな利益を上げました。
 前身のスクエアはファイナルファンタジー等のキラーコンテンツを有する企業でしたが、ハリウッド映画に進出して大幅な失敗と大きな特損を計上しまた。この時の悪材料によりアナリストからは格下げされ、株価も大幅に低迷しました。
 また、途中エニックスとの合併等もありましたが、ソフト開発の遅れでアナリストに格下げされたり、長らく株価は低迷していましたf(^^;) この間、ある程度の資産を注ぎ込み続けましたが、2年以上含み損を抱えたままでしたw

 しかし、キラーコンテンツを有する企業である事、過去の無形資産の活用が期待できる等のポテンシャルを評価すると言う初期の思惑が変わった訳ではありませんので、含み損は一向に気にせずに安く買えて嬉しいと買い増しを続けました。

 結果的にその後の任天堂DSのヒットやコンテンツ提供に支えられ、4年の投資期間でとても大きな利益を手にする事ができました。

 また、コナミがスポーツクラブを買収した時の特別損失や、その後、アナリストからは何度も格下げのネタにされた遊戯王カードの衰退による業績悪化の時も、計画的に買い増しを続けたことでこちらも大きく利益を物にする事が出来ましたし(^^)

 この手の対象は探せば色々とある物で、例えばBSEで牛肉が手に入らなくなった吉野家、鳥インフルエンザの影響で卵の高騰のダメージを受けたキユーピ等過去に色々な例がありますね(^^)


 この様な投資手法には異論もあるとは思いますが、ファンダメンタルを重視の長期投資では、潜在能力のある企業が悪いときに信念を持って計画的に持ち株を増やしていく、株が下がったら慌てずに沢山買えるからチャンスと思う位にのんびり構える事が個人がプロに勝てる有効な手法ではないかと個人的には思っています。

 重要なのは、腐った鯛ではなく、腐っても鯛な銘柄を探す、自分の信念を確固たる物にするには自分の良く知っている企業に投資すると言う事ですね(^^)

 ただ、知らない企業や、信念も持てない場合は意固地になると大火傷しますから注意が必要ですね(^^;)


 ここに書いたことは、自分が得意な勝ちパターンのほんの一部に過ぎません。これ以外に色々な取り組みや、リスクヘッジをしたりしているので、そのまま鵜呑みにはしないで下さいね(^^;)
6件のコメントがあります
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    みやまな鉄砲長さん
    2007/10/20 04:11
    >農耕と狩猟二つを行っているいるイメージをしていただければ良いかと思いますが、ある程度の資産設計をする為には両方バランス良く行うのが理想的ですね。

    まさに私はそんな感じだったりします。。。(^^ゞ
    (野菜と鉄砲の話多いですからね。)

    >=悪材料が好き=
    私は大好きなタイプです。
    ただし、この悪材料の質また会社の業績先を見てどうなのか?
    見ることが大切なのかなぁーと。

    なかなかいい読み物でした。m(__)m
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    しろしさん
    2007/10/20 04:23
    みやまなさん、こんばんは(^^)

    私も、この投資方法を確立するまでには時間が掛かりましたが、10年チャートで底値を探っているので、幸い毎年納税義務は果たせてます(^^;)

     逆にこういう気長に大きな勝負をする為に、美味しい銘柄が無いときはキャッシュポジションを膨らませて徹底して休んでますけどね(^^;)
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    Rsunさん
    2007/10/20 05:37
    長期投資のお手本のようですね。スバラシイ。

    ”腐っても鯛”か、インプットいなければ。

    ここまで市場を冷静に判断できるまで、どのくらいかかりましたか。気になります。
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    たぬきさん
    2007/10/20 11:47
    しろしさんはたぬきよりも狸ですね(O▽O)
    プロのサル真似よりも、タヌキ寝入りで行こう~♪
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    みぃちゃんさん
    2007/10/21 11:14
    しろしさんこんにちは☆^^

    私はミニ株では「長期逆張り投資」なのでこの日記は非常に勉強になりましたし、すごーく参考になりましたぁ☆ヾ(*´ω`*)ノ
    すごいなすごいな+゚☆゚+。★。+゚

    =短期的な下落は気にしない=
    ↑まさに私は気にしてしまってました。。。(>ω<;)ぅぅ。

    =悪材料が好き=

    逆張り投資の基本なんですね。。。知らなかったです><
    てっきり悪材料はだめなのかと思ってた(・・;)

    この日記をたびたび読み返しながら、頑張っていこうとおもいます☆(^^*)/
  • イメージ
    しろしさん
    2007/10/21 15:54
    皆さん、コメントありがとうございます。
    昨日はみんかぶのメンテ時間前に仕事が終わらなかったのですっかりお返事が遅くなってしまいました。

    》GT-Rさん

     私は実際に取引を始める前に、勤務先の持株会経由で自社株を購入し8年位自社株の値動きや株式市場をウオッチしてました。
     ですでの、実際に取引を始めてから2年位で取引手法は固まりましたが、資金量の関係で自分の理想とする取引が出来る様になったのはそこからさらに3年後くらいですねf(^^;)

     その間にバブル崩壊やハイテクバブル崩壊等の大きな下落相場と復活相場を経験しているのが大きいとは思いますが…

    》たぬきさん

     信楽焼きのですか?w
    でも、冗談はともかくw、日中の時間かたっぷり取れる方ならプロの手法を追及してプロを追い越しても良いんでしょうけど、本業のあるサラリーマンがプロの真似をしても、勝てないので、自分のスタイルに合った投資方法の確立をするのが手堅いですよね(^^)

    》みぃちゃんさん

    》=短期的な下落は気にしない=
    》↑まさに私は気にしてしまってました。。。(>ω<;)ぅぅ。

     初めから気にするなと言う方が無理がありますから、それは仕方が無いですよw
     ただ、長期投資の場合は、本文にも書いていますが最初に全力で買うと息切れしますから、時間を掛けて少しずつ買うつもりなら、下がって安く買えるなら嬉しいですよね?(^^)

     逆に長期で持つ気が無い銘柄の場合、損切をせずに資金をどんどん資金を注ぎ込むのはギャンブルで熱くなっている状態と同じなので、冷静になって判断しないと危険ですね(^^)

    》てっきり悪材料はだめなのかと思ってた(・・;)

     悪材料は順張りなら売りです。それに全ての悪材料が良い訳ではないので永続的な悪材料なら絶対に買ってはいけません。大切なのは材料の吟味ですね(^^)

     一番良い例が本文にも書いた特損なのですが、もう少し分かりやすい例で書くと…

     例えば、出せば確実に売れると分かっている商品の発売日が来期に延期になりました。

     このニュースが出たら今期期待していた収益が入ってこないし、決算の数字も下方修正されるかもしれない、と短期、中期では悪材料になり株価も下落しますね。

     でも、中止ではなく延期なら来期には発売になってきちんと来期はその分の収益は向上が見込めるんですから、下がり切った所で買っておいて来期まで待っていれば良い訳です(^^) こういう悪材料なら短期、中期では売りでも、長期なら買い材料ですよね(^^)
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