ユリウスさんのブログ

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語源の快楽(23) -てこずる

 民主党は「民社国」の連立政権合意について、社民党に大分てこずっていたが、本日、どうやら決着するらしい。

 ネットの速報によると
 重野安正・社民党幹事長は記者団に「連立政権の中で、沖縄問題で一歩でも前進させるのが大事であって、現地の思いに100%答えるかというとそうではないかもしれないが、われわれとしては着実に前進させるという点において、連立に参加する時期は1つの大事な時期だという時間認識でこういう内容になった」と説明。岡田幹事長は「時間がかかったが前向きの合意ができた」と評価した。

 今日午後5時半から党首会談を持ち、正式に合意するようだ。それにしても社民党の滋野幹事長の上のコメントは何という不自然な日本語であることか。連立政権を組む以上、この国の形をどうするかが問題なのに、小党の社民党は声高に「原理原則」を叫んでばかりいて、議論は如何に自分達の意見が合意文に入るかどうかが大問題らしかった。
 こういう姿勢の小党と連立を組んで、本当に次々と改革に着手できるのだろうか? 果たして民主党の「五つの約束」が実現するのか、大きな危惧を感じる。


連立政権樹立前に民主党の「五つの約束」を再確認しておこう。

1【ムダつかい】
国の総予算207兆円を全面組み替え
税金のムダづかいと天下りを根絶
議員の世襲と企業団体献金は廃止し、衆議院定数を80削減

2【子育て・教育】
中学卒業まで、一人当たり年31万2000円の「子ども手当」を支給
高校は実質無償化し、大学は奨学金を大幅に拡充

3【年金・医療】
「年金通帳」で消えない年金
年金制度を一元化し、月額7万円の最低保障年金を実現
後期高齢者医療制度は廃止し、医師の数を1.5倍にする

4【地域主権】
「地域主権」を確立し、第一歩として、地方の自主財源を大幅に増やす
農業の個別所得保障制度の創設
高速道路の無料化、郵政事業の抜本見直しで地域を元気にする

5【雇用・経済】
中小企業の法人税率を11%に引き下げ
月額10万円の手当つき職業訓練制度により、求職者を支援
地球温暖化対策を強力に推進し、新産業を育てる



 さて、「てこずる」の語源のことを書くつもりだったのに、民主党の「てこずり」につきあって、「あの娘(コ)をウンと言わせるのにてこずった」という類の快楽話を書くスペースが無くなってしまった。ごめん。


 杉本先生の「語源海」から「てこずる」関連を引いて終わりにします。

「てこずる」(手古摺る、手甲擦る)= あつかいかねて困る。もてあます。英語では "do not know what to do with."

江戸生れの江戸語である。テコは梃子のこと。重いものを梃子で移動させるのに、スムーズにいかず、梃子も磨り減ってしまうほど難儀すること。


 民主党さん、重いものを移動するのに「梃子摺る」のは仕方ありませんが、軽い社民党に「梃子をすり減らす」のは考え物です。これからはシッカリ政権運営に当たってくれるよう希望します。
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