ユリウスさんのブログ

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映画「エディット・ピアフ -愛の賛歌-」

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 若い頃に、シャンソンの素晴らしさを教えてくれたピアフの映画「エディット・ピアフ -愛の賛歌-」を見た。彼女の持ち歌、数曲とイヴ・モンタンを見出し、世に出した女であるというゴシップを知っている程度で、この映画を観て初めて、彼女の貧しい生い立ち、幼少期の教育環境の悪さ、人生の節目で味わった歓びと悲しみ、いや、悲しみを通り越した絶望的な状況、そこから47歳で幕を閉じる晩年までを知った。映画は回想をふんだんに取り入れて、年代は前に行ったり、後ろに行ったりめまぐるしいが、彼女の人生を彩っている事件が明確なので、訳が分からなくなることはない。



 この映画で特筆したいのは、彼女の歌うシーンの音楽は全て彼女自身のものに吹き替えてあること。彼女の声量豊かな独特の聲が観客の心に直接届く。これがもし、誰か他の歌手がピアフを真似て歌っているとしたらどうだろう。翔年は違和感を感じてしまうに違いない。
 それから、映画の余得として、今までフランス語が分からないため、シャンソンは歌詞の意味を確かめもしないで聞いてきたが、今回は字幕によってその意味がハッキリしたのがあった。

 この歌姫が如何に偉大であったかはその交友関係が示している。ジャン・コクトー、マレーネ・デートリッヒと交友を持つ一方、シャルル・アズナブール、イヴ・モンタン、ジョルジュ・ムスタキなど才能豊かな人材を次々と発掘している。波乱に満ちた生涯を送っりながら、これだけのことを成し遂げているのに驚きを禁じえない。翔年は発掘された男達、3名は全て好き。
 
 映画で歌われた曲:「ばら色の人生」、「愛の賛歌」、「ミロール」、「水に流して」(もっとあったはずですが思い出せません)

 
 最後の字幕で撮影監督?に日本人らしい名前を見つけたのは我ながら偉い。ご関心のある方は調べてください。 
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1件のコメントがあります
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    こんばんは、コメントつけていただいてありがとうございます。義父はユリウスさんのようにシャンソンを聞くタイプではありませんが、実に気さくな良い義父です。
    勝手にご紹介したのに温かいコメント、感謝しております。