映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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反転

5月1日の日経平均は、8977.37(+149.11)と大きく上昇。転換線8755を大きく抜け、高値9017は、4月10日の高値9068の目前にまで迫った。RCIは大きく上昇、日足のボリンジャーも+シグマを上にぬけており、どうやら調整入りは回避し、上方向に切り替えした。週足もまだ雲の下だが基準線のやや上にあり、週足ボリンジャーも+シグマを維持しバンドを広げつつある。さらに注目されるのは、月足のボリンジャーバンドが急速にバンドを狭めつつあることだ。月足のRCIが急速に上昇していることとあわせ、長期の基調も底入れしつつあるという証拠と思われる。月足の転換線、基準線はまだまだはるかに上だが、月足MACDも底ばいにうつりつつあり、チャート上は、短期、中期、長期とも明るい方向がみえつつあるように思われる。この勢いを維持して4月高値9068、1月高値9325、11月高値9521をぬけてくる力があるかどうか。

ダウは8212.41(+44.29)と小幅な上昇。転換線8049は維持しており、日足のRCIも上昇、MACDもシグナルを上に抜けそうになっており、既に4月の高値8190を突破、2月の高値8315、1月の高値8405に挑戦していく構えになっている。週足も、基準線8061からようやく抜けてきた。このあたりは日足の遅行線が雲の上限とぶつかるところ、週足の遅行線も日々線と衝突しており、下降トレンドラインの線上に近づいていて、かなり上値は重そうである。しかし月足のRCIが底をうってきており、月足のボリンジャーもややせばまってきていて、まだはっきりとはしないが、上昇基調にかわりつつある兆しと期待したい。

心配していたドル円は、99.10とドルが急反発して基準線98.52を一気に突破してきた。日足のRCIも底を打ち、懸念していた円高進行はとまった形になっている。週足の方も基準線94.30までいかずに反転し、転換線98.35を抜いてきており、下降は反転。まだ4月の高値101.42は抜いていないし、雲の下限100.90が上に立ち込めているが、週足ボリンジャーバンドは狭まってきているし、月足のボリンジャーもせばまりつつあり、月足のRCIも上昇中なので、もしかすると、再びドル高に向かうかもしれないと思わせる。

クライスラーの破産申請が市場にこれといった動揺を与えなかったことは、多少驚きであった。すでにGMの破産申請もかなりの程度織り込んでいるというふうに考えるべきであろう。これに対して、経済指標の底打ちには敏感に反応しているようだ。あとはアメリカ金融機関のストレステストの結果まちということになるが、時価会計の緩和が行われ、ガイトナー氏らは、自己資本は十分だと繰り返していることから、すべて基本的にパスということで、目先あく抜けになる可能性が高い。むしろそうならなければ、失望売りがでてしまうだろう。もっとも長期的に見ると、時価会計の緩和という麻薬のようなやり方で、本当に切り抜けられるのかどうか、冷静に考えると疑問がないとはいえないであろう。クライスラーやGMも当面の処置が決まっても、それですぐ、アメリカ車が売れるようになるわけではなく、金融、産業の両面で、すっきりしない感じが残り、なんらかのきかっけで再び不安が再燃する懸念は残っているように思う。とはいえ、いったんは、そういう難しい問題は忘れたことにして、一定の期間、中間的な反騰の局面がくるのかもしれない。そうなると、為替もドル高に動いていくことで、東京はさらに力がでてくるかもしれない。
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