ユリウスさんのブログ

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小沢民主党代表のアキレス腱を切る -志が低い

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 民主党の小沢代表が当面代表の座に居座ることになった。昨日、鳩山幹事長が「党執行部のメンバーは、小沢代表で行こうと党議で決めたわけだから、当然、共同責任だ」とTVで述べていた。党内がこれ以上ガタガタしないように配慮したものと思うが、翔年はこんな党運営をする政党ではとてもじゃないが、「豊かで、平和で、世界に貢献する21世紀にふさわしい日本」を創ることはできないとおもぅ。小沢代表のDNAは良くも悪くも、自民党の古い体質を持っているのだから。


 中でも翔年が嫌いな体質は「志の低さ」である。これがいろいろと問題を起す元である。

1 政治と金
 志の低さは政治家として恥ずかしい末路が待っていることが多い。金の問題では、田中角栄(元総理)、金丸信(元自民党副総裁)などと同じ穴の狢(ムジナ)であり、末路が恥ずかしいのは政治に対する志の低さに根ざしているのだ。先輩二人は能力もあったし、リーダーシップもあったし、一面では人間的魅力もおおいにあった。だが、悲しい事に、政治と金の問題にはどう対処していたか?
 小沢氏の能力も決して先輩二人に劣っているとは思わないが、「志」そのものは似たようなものであろう。 

2 政治改革運動
 自民党、新進党、自由党、民主党と、党を壊しては造っているけれど、あんまり進歩しているようには見えない。今の民主党は昔の自民党みたいに古臭い体質だから(政策も党運営も)、ウロウロして、また振り出しにもどったようなもの。

 翔年は政治運動を評価する時、こんな「物指し」をいつも使う。
『政治運動であれ、消費者運動であれ、社会改革運動であれ、理想を目指して活動する運動組織体には、運動それ自体の中に、その理想とするシステムが埋め込まれてなければならない。』
 これはかつて高橋和巳さんから教わった。何事にも言える真理だと思う。例えば、過去において、共産主義運動は暴力革命を認めていた。即ち、運動それ自体に暴力的のものを抱えていたのである。そういう政治運動組織が天下を取ったら、どうなるか。目指していた平等な理想社会が現実化することは希で、大抵は運動それ自体にあった暴力的なもの、即ち「独裁政治」や「恐怖政治」が始まったではないか。
 一見、新しそうな社会改革を目指す政治運動にしても、その運動組織の中に古臭いもの、虚偽を糊塗するような体質、法律に抵触する恐れのあることをズル賢こくかわして行く体質があるとするなら、その組織が天下をとれば、必ずやその体質がのさばり始める。何事にもせよ、「運動組織それ自体の中に未来が見える」のである。


3 中国に対して毅然としていない
 昨日、党本部で「中国共産党の李長春・政治局常務委員、王家端・対外連絡部長等と会談している。読売新聞は小沢代表が頭を抱える変な写真と共に、こう報じている。

小沢: 不当な捜査だ。私の主張はだんだん理解されてきている」
王: 政治と金が問題になっているが、民主党は本当に政権交代できるのか」
ここで、小沢氏は気色ばんだというが…、どうだろう。以前、小沢代表が中国に行った時等の言動と合わせて考えると、どうやら中国には舐められているとしか思えない。「だんだん理解されてきた」なんて思わない。党内を黙らせているだけだ。

4 農業政策等、バラマキそのもので、日本の将来につながると思えないものがある。選挙に勝つための政策でしかない。これは志が低いからそうなるのだ。

5 国連中心主義の外交
 よさそうに聞こえて、もっとも拙劣な外交に陥ると思う。拒否権を持つ大国がいる限り、わが国が望む意思決定を国連がするはずもない。
 あたりまえのことながら、独立国の外交とはまず、自国中心主義でなければならないと思う。力(武力)は十分でなくても、筋の通った外交を毅然としてやる気概がない人に、総理大臣をやって貰うわけにはいかない。

6 民主党員の非力さ
 一昨年の大連立騒動の際、民主党の内部から大きな反対の声が出て、小沢代表は「止める」と言ったことがあった。今回も党内の「ヤメロ」の声が大きかったら、小沢代表は止めるしかなかったと思う。党内の声が小さいのは寂しい。


 勿論、政治と金にかんする検察と小沢代表との闘争は法律に基いて、法廷で堂々と争っていただきたい。判断できる材料をもってはいないけれど、翔年は小沢代表が負けると思っているが。
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