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ユリウスさんのブログ

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万葉集の魅力 -若き日本の息吹

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 大阪読売文化センター主催の「万葉集の魅力 -若き日本の息吹」という催しに、北浜のエル・シアターまで行ってきた。出演者は佐々木幸綱氏(歌人)、壇ふみ氏(女優)、坂本信幸氏(学者)と天理大学雅楽部。

プログラム
 

 翔年は万葉集に特別な思いを持っている訳ではないけれど、素直な堂々とした歌が多くある(技巧に走らない)歌集として、魅かれるものを感じている。
 今日はそれに新たに、佐々木先生の講演で二つのことを知った。

1 万葉集は平城京(794年)ができたばかりのころの歌集である。都は赤、白、金の金具で飾られた門を持つ新都市であったし、そこには外人(中国人、朝鮮人、中近東からの人達)も住まいする都市社会であった。万葉集はそのころに編纂された当時としては最も新しい歌であった。
 → 翔年は指摘されて始めて気がついた。古い歌集ではあるが、当時は新しい歌であったのだ。与謝野晶子や石川啄木や北原白秋や佐々木幸綱がそれぞれの時代の新しい歌を歌ったように。それでこの講演会の副題が「若き日本の息吹」となっているのだとようやく納得した。

2 万葉集は「われ」の歌が多い。(われの数)
万葉集   39.5% (1780/4500首)
古今集   12.7% (140/1100)
真古今集  8.0% (160/1980)
 → この数字は意外だった。翔年は漠然と近代になるほど自意識が高まるので、「われ」の出現率は高いと思っていた。まったく見当違いだった。講演者によると当時の都市社会の中の疎外感、孤独感があったのだろうという解釈に「ヘエー」とびっくり。


 万葉集の歌で面白いと思った歌を忘れないように書き留めておこう。

このころの吾が恋力記し集め功(クウ)に申さば五位の冠(カガフリ)  作者未詳

→ これはなかなか出世できない官僚の自嘲を込めた歌だという。当時、どんなに努力して宮使えしても、出自がよくなければ五位以上(殿上人)にはなれなかった。それでこの作者は女によくもてて獲得した恋人の数を手柄とするなら、五位ぐらいにはいくと歌っている。「恋力」という言葉も、それを手柄にして自分の昇進と比べる発想は文句なしに面白い。現代のプレイボーイでも、こんなしゃれた歌は作れまい。

もう一首おつき合い下さい。

君が行く 道の長手を 繰り畳ね 焼き滅ぼさむ 天の火もがも   狭野弟上娘子(サノノオトガミヲトメ)
→ これはまた恐ろしい歌だ。大体の意味は、私を振って逃げていくあなたの道をとうせんぼして、焼き滅ぼしてしまうような天の業火があったらよいのに……。ストーカーなんてものじゃない、自爆テロより恐ろしい。なぜかと言えば、自爆テロは自分も死ぬ覚悟ができている。この女は自分は安全な所にいて、元彼を焼き殺したいと思っているのだから、めちゃめちゃ恐い。
 古代に女性がここまでストレートに歌える環境があったのだろうか?
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