やっと映画化された「ヒトラー暗殺計画」

[はんちくさん]

　トム・クルーズ主演の「ワルキューレ」

　「ヒトラー暗殺計画」は、第二次大戦関連の書籍等を見ても、意外に取り上げ方が小さかった。
　おまけ的エピソードとして語られていることが多い。

　世間は、意外にこの話を知らないようだ。
　

　「狂ったナチスドイツ政権下で、内部から実行された暗殺計画」

　これほど、歴史的ドラマに満ちた話は無いと思うのだが。
　
　ドイツ軍高級将校と、政府高官、３０名近くがこの計画に加わっており、ヒトラーの暗殺と同時に、ゲッペルスやゲーリングの処刑も合わせて計画されていた。

　政府高官の間で、内々に計画されていた話だったが、シュタウフェンベルク大佐の加入で、一気に実行に向かう。
　あのナチスドイツの環境下で、勇気が要るとかそういうレベルではない行為だ。相当な人物だ。
　

　歴史が語るように、ヒトラーの突然の予定変更で（だったかな）計画は失敗に終わるのだが、独裁者により暴走する国家を、命を懸けて止めようとした心ある人間が存在したということは、ドイツ人にとって誇れる話だと思う。

　
　今まで、なぜノータッチだったのだろう。

　「ドイツでは、ナチス関連の作品が作れない。」という面が大きいのかもしれない。

　その他欧州諸国も、ナチスの話にはナーバス。第二次大戦関連の作品は少ない。

　アメリカが手を付ける他なかったからだろう。