ユリウスさんのブログ

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神と言う言葉は使わない

 9日の「新エッセー岡部塾」での出来事です。生徒達がO君の作品について合評した後、岡部先生から『「神様」という言葉は安易に使わない方がよい。そのことがらを自分の言葉でどのように表現するべきか、工夫するのがよい』という旨のコメントがあった。エッセーの読者に、共感を得られやすいようにという配慮を込めた発言だったと思う。翔年はわが意を得た気持ちだった。
 
 「神様という言葉を使わない方がよい」という意見に賛成する。エッセーのテクニックを離れても、何事においても『分からないことを「神様」に逃げ込まない』が翔年の基本的態度だから。

 経験な信仰者には猛反発を喰らうことは承知の上で、はっきりしておこう。

「信仰」とは、類例のない物事について、知りもしないくせに語る者の言うことを、証拠がないにもかかわらず正しいと信ずること。 -ビアス-
→ この皮肉たっぷりな言い方は大好きです。『悪魔の辞典』は愛読書です。

子、怪・力・乱・神を語らず   -論語-
→ 孔子の弟子によると、先生は「神秘な事を口に乗せて主張することがなかった」そうです。2500年も前に、既に「分からないことは分からないのだから語らない」という域に達していた哲人がいたのです。『論語』は愛読書です。

神は死んだ  -ニーチェ-
→ 人間はただの人間として、神の干渉もなければ、指示も保護もないあり方を示した哲人の短い言葉は素晴らしい。『ツァラトストラはかく語りき』は愛読書です。

神は妄想である   -リチャード・ドーキンス-
→ 頑迷なる宗教が歴史のゴミ箱行きになることを願って、脱宗教を主張する先鋭な科学者を応援してます。The Brightsはここです。『神は妄想である』は現代の宗教を告発する本とも言えます。

岡部義孝先生の「エッセーの風」はここです。
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