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今日の相場 -9/20-

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・NY市場は続伸。利下げの余韻で買われた感じです。あとCPIがほぼ予想通りだったのが好感されたようです。原油は続伸。1年後にはWTI 100ドルを超えているかもしれませんね。モルガン・スタンレーの決算はいまいちみたいでした。でも投資銀行の決算は、もっと爆弾が出てくるかと思ってましたが、結構大丈夫そうですね。

・モルガン・スタンレーの決算
http://www.morganstanley.com/about/ir/shareholder/3q2007.html
http://www.morganstanley.com/about/ir/shareholder/3q2007.pdf
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djBTZ4705.html
利益を圧迫した要因として、自己勘定のトレーディングでの損失とLBOファイナンスに関わる損失って書かれていますね。損失と言ってもトレーディング全体では、1.3ビリオンくらい稼いでいるみたいですが。LBOファイナンスの件は専門的でよく理解できなかったのですが、多分以下のブログで書かれているようなことが原因と思われます。
http://wallstny.exblog.jp/6353586/
投資銀行とかヘッジファンドとかについては、私は興味本位で書いています。相場にとってそんなに重要なことではないので、適当に読み流して下さい。

・日本市場は、まちまち。日経平均は小幅続伸でしたが、東証一部値下がり銘柄数は1000近くあり、重たい相場といった感じでした。半導体関連が弱く、SUMCOがストップ安になっていました。資源関連や海運は買われていました。やはりこの辺は強いですね。


・FRBツンデレ説
昨日ふと思ったんです。FRBの金融政策はツンデレではないかと。FOMC前に、連銀総裁などのFRB関係者が各地で講演したのですが、その時は利下げについて前向きは発言をする人は少なくて、バーナンキ議長が「必要に応じて行動する」と言ったくらいでした。それが蓋を開けてみれば0.5%の利下げでした。

「安易な利下げなんかしないんだからねっ」

と事前の発言ではツンで通しておいて、FOMCでは

「しょうがないから0.5%利下げしてあげるわよ。べ、別にあんたのために利下げするんじゃないんだから・・・」

と一転してデレ。
このギャップが萌え・・・じゃなくてサプライズにつながり、株式市場は大幅上昇、社債市場ではスプレッドが縮小したりCDS指数が低下したりとクレジット市場でも落ち着きがみられました(実体経済にとってはこっちの方が大事)。
元々、お金が無くなってたわけではなくて、参加者が疑心暗鬼になっていたことがお金の流れを滞らせていたので、FRBはサプライズを演出することにより、センチメントを好転させることが必要だったのです。その点でこのツンデレ作戦は見事だったと言えるのではないでしょうか。
4件のコメントがあります
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    育成計画さん
    2007/9/21 21:17
    やはりツンデレは『最高の萌えスパイス』のようですね。
    天然だったら神なんでしょうけど、
    FRBの場合は『演出』なんでしょうね。
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    NGTNさん
    2007/9/21 23:07
    0.25%と0.50%で、例えば住宅市場への効果がどれだけ違うかと言うと大して差はないでしょうし、インフレとドル安を考えると切ることの出来るカードは残り少ないでしょうし・・・効果的にカードを使いつつFRBが頼りになる存在であることを演出しなければならないですから。やはり、萌えにおいても恋愛においても金融政策においてもギャップは大事ですね。
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    Tanpanさん
    2007/9/21 23:30
    分かりやすい例えで・・(^^)
    市場が萌えたんですね。
    モルガンなんかは当初0.5%なんて言ってたのにその後のFRBの対応で市場は0.25%下げのコンセンサスが出来たって事ですか?
    さすがにバーナンキさんには萌えないけど・・
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    NGTNさん
    2007/9/22 00:56
    0.5%利下げの確率は30%くらいと言われてたみたいですが、発言が慎重だったので、マーケットの参加者も恐る恐るでポジションを取ってた感じでしたね。公定歩合しか下げない、という見方もありましたし。利下げして当然だろう、という雰囲気にさせなかったのが上手かったと思います。
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