ヤフーが５日ぶり反落・好決算もアナリストの判断はマチマチ

[agawaさん]

ヤフー（４６８９）が５日ぶり反落。
ネット広告の好調から４～１２月期純利益が前年同期比２１％増の５６０億円だったことや、３月期純利益が前期比２１～２２％増の７５５億～７６５億円、期末配当は１２７～１３０円（前期は１０４円）の見通しとなったと発表したが、ここ上げていただけに利益確定売りが出ているようだ。
決算発表を受けて証券数社がコメントを出している。
野村証券は「実績やガイダンスから、主力のネット広告は底堅い展開を示す見通し。会社が今後の費用抑制をコミットし、１０年３月期予想は景況悪化を織り込み従来比減額ながら２桁増益の確度は高まった。ターゲティング系広告基盤による中期成長ポテンシャルへの見方は不変」として投資判断「１」、目標株価５万円を継続。
みずほ証券は投資判断を「２」から「３」に引き下げた。引き下げた要因は「１月１７日発表の第３四半期決算は売上高が６７０億円（前年同期比４％減）、営業利益は３３２億円（同６％増）となり、これまでの２ケタ増収増益トレンドは頓挫。広告事業が急減。来期はみずほ証券では３．５％営業増益の予想だが、広告事業の低迷次第では来期営業減益シナリオも想定される。インターネット広告市場の中で存在感の強いヤフーの業績に減速感が生じたことは、改めてセクターの不透明要素が再認識される契機となり得る。今後は増配など株主還元策が相対的に重要なポイントとなってくるだろうと予想」としている。
クレディ・スイス証券は「求人事業の減益が伸び率を鈍化させたようだ」として投資判断を「Ｏｕｔｐｅｒｆｏｒｍ」から「ＮＥＵＴＲＡＬ＜Ｖ＞」に、目標株価を３万５０００円から３万円に引き下げた。
ヤフーの株価は９時３４分現在３万７５０円（△５００円）。