ユリウスさんのブログ

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ガラスの中の天皇家

 正月の2日には、御所で恒例の一般参賀が行われたとTVや新聞が一斉に報じた。皇室の方々がお立ち台に立って、国旗を振る国民の参賀を受けられている映像や写真が、正月らしい気分をたかめていたといえば言える。
 陛下の短いお言葉は「今年は各地に台風、豪雨、地震と災害があいつぎ・・・・」とちょっと間違いがあった。年が改まった時、我々もよくやる間違いだった。(録画で確認済み)

 映像を良く見ると、お立ち台はガラス張りの箱型になっている。これは寒さしのぎの為ではありません。防弾ガラスなのです。もう大分昔になるが、昭和天皇のある時代に、国民の間に不穏な動きがあるとかいうことで、この行事の皇室は防弾ガラスで守られるようになったのです。
 翔年はその時も、今も、こういう措置に違和感を覚えます。

 天皇を尊崇するひともいる、天皇制に反対するひともいる、不満分子もいる、狂信的な人もいる、のが自由と民主主義の国です。
 参賀に行く時、持ち物を調べられるのは、今の世の中、仕方がないと我慢できます。警備の警官が多いのも、いたしかたありません。でも、でも、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴である方が、国民の参賀を受ける儀式(行事)に際し、その国民から防弾ガラスで自身を守っている姿は、やっぱりおかしいと思います。こういうことは、懸命に警備に当たっている方からは言えませんし、下々の市民からは大変いいにくいことです。(翔年は言ってしまいましたが…)上に立つご本人自身が、凛とした精神をもって「不要である」とおっしゃるより他に、防弾ガラスの箱を除く手段はありません。

 報道をぼんやり見てこんなことを考えているうちに、「この地位(天皇)は、主権の存する日本国民の総意に基く」と書いてある憲法の第一章第一条について書きたい気持ちが高まってきました。今日は紙数がありません。いずれ書きます。
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