あさっての投資家さんのブログ

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バブルの温床②

バブルの温床①に引き続き。
http://minkabu.jp/blog/show/110039

しかし、問題なのが①の最初に述べた通り、
「私たち多くの人は、お金の価値を一定(変化しにくい)と思い込んでいる」のです。

それはそうですよね。スーパーやコンビニがマネーストック(マネーサプライ)にあわせて商品の値段を上下させるはずがありません。
みんなが思っているお金の価値と実際のお金の価値にズレが生じるのです。

中央銀行がお金の価値を薄めつつあるが、みんな急には反応しない。
しかし徐々に世の中にお金が出回り始め、みんなの手元にお金が余り始め、「これ以上貯金してもなぁ…」と思い始めるとようやく、みんなお金を使い出す。
実際のお金の価値のズレを修正に動くのです。

みんながお金を使い出して、株が上がります。不動産が上がります。
もちろん様々な商品も上がるかもしれませんが、企業努力や競争・発明により、下がる部分もあります。

ある程度景気が回復してきたら、中央銀行がお金の供給などを元にもどせれば良いのですが、なかなかそうはいきません。
実際、景気が回復しかけていると見えても、またすぐに悪化してしまったり、回復が一部の業界や地域のみの場合、元に戻せば不満が出るからです。

つまり、十分回復したと確信できるまで、中央銀行は積極的に動けず、お金の価値は下がり続けます。
後手に回ってしまうのです。

こうして、世の中にお金が余りすぎてしまいます。これがバブルの種になります。
みんなが「お金を沢山持っていても損だぞ」と思い、預貯金よりも価値がありそうな物にお金を出すようになります。そう、これがバブルの芽。

こうして、バブルは芽を出し、育ち、大衆心理によって加速し、やがで花となり(行き過ぎ)、崩壊に至ります。
物の価値が一定ではない現在社会で、バブルは必然…と言ったら、言いすぎでしょうか。

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました m(_ _)m
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2件のコメントがあります
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    dream fighterさん、コメントありがとうございます。

    ご指摘ありがとうございます。
    古くからバブルはありますね。
    たとえばオランダチューリップバブルとか(通貨管理制度前だったか忘れましたが)
    あと、日本でもたしか江戸時代あたりに朝顔バブルがありましたよね。

    ここでは、大衆心理だけではなく価値の歪みも一因となる、と愚考してみました。
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    dream fighterさん
    2009/1/3 12:09
    管理通貨制度ではない時代にもバブルは起こっていますよ