映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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日米金利差と為替に不安

15日の日経平均は、8664.66(+428.79)と5%超の上昇。 先週金曜日の始値を超えたが、木曜日の終値8720には届かなかった。ただ、基準線8256、転換線8285は突破し、下値のトレンドラインは守って上昇している。MACDもゼロラインに近づいており、RCIも再び上昇に転じている。基準線が転換線を下に抜けているが、今の水準を保てれば、基準線も横ばいになるはずだ。頭の上には雲の下限が8769にたちこめ、厚い雲がのしかかっている。下値は固めつつあるが、雲の下限が下に下りてくるので、なかなか上にいくのは難しいという形勢だ。

NYダウ15日は8564.53(-65.15)と小幅な下落。転換線8572は割ったままだが、基準線8304は維持した。先週末金曜日安値8347からはずいぶん戻しているものの、基準線はまだ下落、RCIも下落している。MACDはゼロラインに近づいて上昇しているが、下値のトレンドラインをひくと、ぎりぎりの線上にある。上には厚い雲9140が下がってきており、こちらもなんとか下値を固めつつあるが、上は追いにくい。

一方為替はなお、ドル安トレンドである。ドル円は、88。40をつけてからいったん反発しているが、基準線93.87で頭を抑えられており、ドル高の勢いは限定的。きっかけしだいで再び円高を試す可能性がある。

15日の日経平均の急騰は、ホワイトハウスが金融安定化法案を使ってビッグスリーを救済するという報道をうけ、救済法案の廃案を受けた金曜日の下げを取り消して買い戻したことによるものと思われる。しかしGMなどの将来は、つなぎ融資があったとしても決してバラ色ではない。ブッシュ政権は、とりあえず破綻をさけるように動くだろうが、抜本的な対策はなかなか難しいと思われる。当面の破綻が避けられたということで、急落の下げを取り戻したが、とても上値を追う状況にはない。だが、日銀短観が極めて悪い数字であるのに、それには反応していないというのは、景況感の悪化については、かなり織り込んだことを意味している可能性がある。とはいえ、為替はまだ安定した水準をみつけたとはいえない。FOMCや日銀の政策決定会合の動きで日米の金利が逆転するということになると、ドル安はさけられないであろうし、さらにはアメリカの金融機関の決算も為替に影響する可能性があり、そうすると、東京はまた下をみにゆく危険もある。
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