ユリウスさんのブログ

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夢の実現が…?

 エッセー教室に通いだしてから、新聞や雑誌のエッセー風の文章が気になる。気になるといっても、単なる文章表現上うまいというのでなく、内容の伴った感心させられる文章に出会いたい気持ちが強くなっている。が、なかなかそういう文には出会えない。

 たまたま、先日、ケイト・エルウッド(Kate Wlwood)さんの "Oops and Goofs" という英文エッセーを読んでいて、内容、文章ともにこんな面白いのを見つけました。

 ケイトさんはアメリカ人女性で、日本人の夫と日本にお住まいの方です。材料の取りあげ方や文化の違いからくる筆者の勘違いがなかなか面白くて、感心しました。これはその中のエピソードの一つです。(以下は翻訳ではないので、粗筋をお楽しみ下さい)

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夢の実現が…?
 私(ケイト)が初めて神社へ行った時、おみくじをひている人を見かけた。私もトライしようと思いました。引いたおみくじの文言は難しかったけど、よい未来だと分かった。それで、私の前の人がしているのをまねして、おみくじを木の枝に結んで、幸な気持ちに浸りながら帰宅した。

 数日後、私は間違いを知った。「あなた、大吉を引いたのに、それを木にくくってきたの?」友達にそう聞かれた。「モチロン」私は言った。私はこの風習が気に入った。自然にある木の枝に幸運を晒しておけば、神はそれを見つけてくれるでしょうから。

 だが……。「凶なら、それを木につけるのよ」と友は言った。しまった。私は幸運を取り戻したかった。あわてて私の幸運を救い出しに、また神社へ行った。

 そして件の木の枝を見た。なんと枝には何百ものおみくじが括りつけてあった。どれが私の大吉か分からない。お手上げだった。私の幸運はどこかへ飛んでいってしまった。


※日本人のくせに、翔年はおみくじを引いたことがありません。だから凶を木にくくりつけるという風習があることも知りませんでした。それでよけいに面白く感じたのかもしれません。
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