1.固定資産売却の理由
今回固定資産を売却し、その売却金の一部で当社の短期借入金の全額約189億円を返済して残高をゼロとしてもなお、 当社の現金預金残高は約80億円増加いたします。この増加した現金預金を資産運用事業の販売用不動産の仕入れ資金に振り向けることで、魅力増す都心部の事業機会に対し従前以上に機動的に対応することが出来る様になります。
また今回の借入金返済による有利子負債の大幅減少により、当社の連結純資産比率は2013年3月末実績49%であったところ約80%まで向上します。この強固な財務基盤の早期実現により、今後の金融市場の変動や不動産市場の流動性等のリスク発生に対して、より柔軟な経営施策をもって臨むことが可能となります。
以上は、2013年5月8日に公表した中期3ヶ年経営計画を達成する上で有効と判断し、今回の決議に至りました。
2.売却資産の内容
資産の名称及び所在地 当社の帳簿価額 売却価額 現況
表参道プロジェクト
東京都渋谷区神宮前六丁目
土地 3,008.10平米 30,737百万円 (注) 更地
(注)売却価額については、売却先との守秘義務により、公表を差し控えさせていただきます。
3.売却先の概要
売却先につきましては、売却先との取り決めにより公表を差し控えさせていただきます。
なお、売却先と当社との間に、資本関係、人的関係及び取引関係はなく、当該会社は当社の関連当事者にも該当いたしません。
また、売却先は反社会的勢力との関係がないことを確認しております。
4.売却の日程
取締役会決議 2013年6月28日
契約締結 2013年6月28日
物件引渡日 2013年6月28日
5.今後の見通しと通期連結業績予想の修正
この度の固定資産売却に伴い、2014年3月期の連結業績予想において、売上高、営業利益、経常利益への影響はありません。
特別損失として固定資産売却損を37.5億円計上する予定でありますが、一方で法人税、住民税及び事業税の額が約6.5億円減少する見込みであります。
加えて2014年3月期末において当社は繰延税金資産を33億円計上する予定であります。これは、今回の取引により、当社の中期3ヶ年経営計画に対する資金的裏付けができたことに伴い、同計画の達成見込みを保守的に評価したうえで、当社が有する税務上の繰越欠損金に対して繰延税金資産を33億円計上するものです。
これらの結果、当期純利益の予想額につきましては従来の34億円から2億円増加の36億円へと上方修正いたします。