当社グループの中核子会社であるアニコム損害保険株式会社において、ペット保険の新規契約獲得が予想を上回るペースで推移する見通しとなったことから、経常収益を上方修正しております。また、前期から継続して実施している損害率改善施策の効果が発現した結果、当第2四半期連結累計期間におけるE/I損害率は69.4%となり、前年同期の69.5%から0.1Pt改善しております。
一方、一部の損害率改善施策で効果の発現が当初の想定より遅行していることや、保険利用頻度が想定より若干増加していること等により、前回予想の平成26年3月期通期E/I損害率64.4%の達成がやや困難な状況となってきたことから、同通期E/I損害率を66.2%に修正いたしました。
なお、修正後の通期E/I損害率は前年実績E/I損害率67.5%から1.3ptの改善を見込む計画であります。
事業費率については、継続的な業務改善活動効果の発現や、好調な保険引受による規模の経済効果もあり、前回予想の28.8%から0.7pt改善の28.1%に修正いたしました。
以上に基づき、コンバインド・レシオを前回予想の93.2%から94.3%に修正した結果、経常利益及び当期純利益を下方修正しております。
当第2四半期連結累計期間および当期の通期修正予想のいずれにおきましてもコンバインド・レシオ(E/Iベース)は前年同期比で改善しているものの、異常危険準備金につきまして、前期はアニコム損害保険株式会社にて保険引受を開始した平成21年3月期以降、平成24年3月期まで継続的に繰り入れられていた異常危険準備金残高全額である783百万円が戻入益として計上されていたことから、利益に対する大きなプラスのインパクトがありました。一方、当期におきましては、平成25年3月期に計上した異常危険準備金繰入額が戻入の限度額となるため、前年通期実績から35.5%減の505百万円が戻入益として計上されるにとどまることから、保険引受に係る利益構造は改善しているものの、連結ベースでの業績では前期実績と比較し、減益となっております。