前連結会計年度は、一昨年の新型インフルエンザの流行が収束する過程で、OEM先において当社製品(装置及び消耗品)が過剰在庫となった影響から、大幅に売上高を落とす結果となりましたが、当連結会計年度は、過剰在庫の解消とともに主力OEM先向けの販売が回復し、売上高40億円を予想しておりました。
全体的には、業績は回復基調にあり、前連結会計年度を上回る業績を示すことは確実と思われますが、輸出依存型の当社にとっては、為替(円高)の問題もあり、予想どおりの展開にはならず、今般、上記のとおり業績予想の修正を行うものといたしました。
(1)第2四半期連結累計期間の業績予想
売上高に関しては、回復基調にあるものの、ロシュグループ向け販売に過剰在庫の影響が未だに残る形となっていること、米国
OEM 先の一部が低調であり、前期実績を下回る推移となっていることなどを考慮し、売上高1,722百万円(当初予想比12.1%減)といたしました。
売上総利益に関しては、売上高の減少に伴い650百万円(当初予想比8.5%減)とし、販売費及び一般管理費は699百万円
(当初予想比1.3%増)といたしました。その結果、営業損失49百万円(当初予想は営業利益20百万円)となりました。
その他、為替差損24百万円の計上などから、経常損失79百万円(当初予想は経常利益15百万円)、四半期純損失95百万円 (当初予想は四半期純利益5百万円)といたしました。
(2)通期連結業績予想
第3四半期以降、ロシュグループ向け販売の更なる回復を見込むとともに、米国での新規OEM先の獲得による新製品開発の
受託を目論んでおります。第2四半期連結累計期間と比べ、こういった売上増加の要因を見込み、売上高3,620百万円(当初予想比9.5%減)といたしました。
売上総利益は、売上高予想の修正に伴い1,360百万円(当初予想比4.9%減)とし、販売費及び一般管理費は、第3四半期以降コスト削減に努め、1,350百万円(当初予想比2.9%減)といたしました。その結果、営業利益10百万円(当初予想比75.0%減)となりました。
その他、第2四半期連結累計期間で計上した為替差損24百万円の影響などから、経常損失30百万円(当初予想は経常利益30百万円)、当期純損失60百万円(当初予想は当期純利益10百万円)といたしました。
なお、第3四半期以降の為替の見通しは、1ユーロ=100円、1ドル=77円にて算定しております。
※業績予想につきましては、発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。