第2四半期累計期間の業績は、前回発表予想と比べますと、売上高、営業利益、経常利益共に大きな差異はありませんが、四半期純利益は特別損失を計上しましたので、大きく下回っております。
特別損失の発生について
当社は、素形材加工事業及び機器装置事業において、事業構造改善費用に係る特別損失を計上いたしました。
(1)素形材加工事業(素形材BU)
当社の素形材加工事業の鋳造品を取り巻く経営環境はリーマンショック以降の景気低迷、国内産業の空洞化、さらに韓国や中国からの海外調達などから、いまだ、厳しい状況が継続しております。また、報告セグメントにおける同事業は二期連続で赤字を計上し、収益の改善と経営の安定化が重要な課題であると認識しております。
このような中、業績改善のため組織横断的に素形材損益改善プロジェクトを立ち上げ、課題の抽出と改善策の立案を策定いたしました。具体的には低採算品の取引条件改善及び撤退並びに生産体制再構築による生産性向上等であります。以上の課題を受け、平成25年4月より、取引先各位との交渉を重ね、その結果、平成25年9月までに当社鋳造品取扱いアイテムを大幅に削減しております。これにより、販売不可能な仕掛品が発生し、77百万円をたな卸資産廃棄損として特別損失に計上しております。
また、素形材加工事業が保有する固定資産について、想定した利益水準の未達等に伴い将来の投資回収の可能性を検討した結果、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、減損損失230百万円を特別損失に計上しております。
(2)機器装置事業(サーモデバイスBU)
サーモデバイスBUは平成23年度に、グローバル化として生産を韓国の合弁会社に移管し、国内では高付加価値なエンジニアリング事業への転換のため事業構造改革を実施し、機器装置事業へ統合いたしております。その最終プロセスにおいて、韓国の合弁会社への生産移管が平成25年9月末をもって完了したことから、販売不可能となった原材料及び仕掛品をたな卸資産廃棄損として19百万円を特別損失に計上しております。