平成24年12月21日
各 位
上場会社名カルナバイオサイエンス株式会社
代表者代表取締役社長 吉野公一郎
(コード番号4572)
問合せ先責任者取締役経営管理本部長 相川 法男
(TEL078-302-7075)
業績予想の修正に関するお知らせ
当社は、平成24年12月期通期(平成24年1月1日~平成24年12月31日)の連結業績予想を、下記の通り修正しましたのでお知らせいたします。
● 業績予想の修正について
平成24年12月期通期連結業績予想数値の修正(平成24年1月1日~平成24年12月31日)
売上高営業利益経常利益当期純利益1株当たり当期純利益
百万円百万円百万円百万円円 銭
前回発表予想(A)728△305△289△296△5,018.14
今回修正予想(B)504△462△452△460△7,491.85
増減額(B-A)△223△157△163△163
増減率(%)△30.7
(ご参考)前期実績
(平成23年12月期)
592△393△340△361△6,159.97
平成24年12月期通期個別業績予想数値の修正(平成24年1月1日~平成24年12月31日)
売上高経常利益当期純利益1株当たり当期純利益
百万円百万円百万円円 銭
前回発表予想(A)649△276△283△4,833.32
今回修正予想(B)460△425△432△7,042.28
増減額(B-A)△189△149△148
増減率(%)△29.2
(ご参考)前期実績
(平成23年12月期)
538△332△353△6,021.14
修正の理由
平成24年7月20日発表の平成24年12月期通期の連結業績予想において、創薬支援事業の売上高を628百万円、創薬事業の売上高を100百万円、全社で728百万円を計画しておりましたが、創薬支援事業の売上高予想を504百万円、創薬事業は計上なし、全社で504百万円に修正いたします。
セグメント別に売上高の修正予想を示すと、次のとおりであります。まず、創薬支援事業においては、地域別の売上高予想について、国内市場は、前回公表予想を44百万円下回るものの、前連結会計年度比では21百万円増の307百万円と致しました。北米市場については前回公表予想を49百万円下回り、前連結会計年度比37百万円減の117百万円と致しました。欧州につきましては、前回公表予想を21百万円下回り、前連結会計年度比7百万円減の64百万円と致しました。その他地域は、前回公表予想を8百万円下回る14百万円といたしました。
地域別の売上状況につきましては、特に北米地域において、製薬企業等の研究所の統廃合の影響を受け、厳しい結果となりましたが、販売ネットワークの再構築も徐々にその成果が出始めており、来期以降の売上拡大につなげてまいります。その他地域においては、中国におけるキナーゼタンパク質販売が伸び悩んだことから、前回公表予想を下回る見込みであります。つぎに国内売上については、前回公表予想を下回ることとなりましたが、トップセールスのもと大型ビジネス案件を発掘するという方針のなかで獲得した小野薬品工業株式会社からの大規模スクリーニング受託ビジネスを成功事例として横展開を図ってまいります。欧州においては、新規顧客の獲得が継続的な課題であり、販売代理店契約の締結等による販売力強化に取り組んでまいりましたが、大きな成果を得ることはできませんでした。NTRC社との関係強化を通じて、売上拡大を目指してまいります。
製品別では、プロファイリング・スクリーニングサービス及びアッセイ開発において、前回公表予想を上回る見込みであります。特に、本年10月に締結した小野薬品工業株式会社との業務資本提携契約に基づく大規模キナーゼスクリーニング・サービスがプロファイリング・スクリーニングサービスの売上増に寄与するとともに、当期下半期には北米における当該売上が回復傾向にもあることから、順調に推移しております。しかしながら、キナーゼタンパク質販売については、バルクタンパク質の提供を拡大しスケールメリットを享受すべく、Abnova社とのキナーゼタンパク質に係るOEM提供契約の締結並びに国内外の販売代理店との関係強化等の諸施策を講じてまいりましたが、特に欧州、その他地域でのタンパク質販売が伸び悩んだことから、前回公表予想を下回る見込みであります。また、その他におきましては、オンリーワンの製品及びサービスを拡充することで当社グループの特長をさらに伸ばし、他社との差別化を図る取り組みを行ってまいりました。その中で、本年7月には、独立行政法人国立がん研究センターより技術移管を受け、細胞内におけるリン酸化シグナルの網羅的解析サービス(以下「RPPAサービス」という)の事業化を行うとともに、製薬企業並びに公的研究機関等に対し、RPPAサービスの紹介、拡販を進めてまいりましたが、潜在顧客への訴求が行きとどかなかったこと等から、当期下半期に予想していた売上数値に対して大幅未達となる見込みであります。また、米ACD社が提供するチロシンキナーゼに係るセルベースアッセイサービスは順調に推移し、前連結会計年度を大幅に上回る売上を計上する見込みでありますが、米CAI社が提供するセルベースアッセイサービスとあわせて、前回公表予想に対しては大幅未達となる見込みであります。
つぎに、創薬事業でありますが、当社の創薬事業における重要な経営課題は、当社研究テーマに係るステージアップであり、化合物の最適化段階から前臨床試験段階への研究のステージアップにくわえ、収益計上のみならず当社の企業価値向上に資する製薬企業等とのライセンスアウト(導出)契約の締結に伴う契約一時金の獲得、ならびに導出後の研究テーマの研究進捗に係るマイルストーン収入の獲得であります。当社は、創薬研究において、ガン疾患を重点領域と位置づけ、キナーゼ阻害剤の創製に取り組んだ結果、平成24年12月期第3四半期には、SBIバイオテック株式会社との共同研究テーマであるCDC7キナーゼ阻害剤研究が前臨床段階にステージアップいたしました。その他のガン領域並びにその他疾患領域の研究テーマにつきましてもステージアップを目指し研究を進めてまいりましたが、これら創薬研究と同時並行で進めてまいりました製薬企業等へのライセンスアウト交渉は契約締結に至らず、翌期以降に持ち越しとなる見込みであります。以上により、平成24年12月期の創薬事業の売上予想では、売上計上を見送ることといたしました。当社は、引き続き導出交渉を継続し、早期ライセンスアウトを実現してまいります。
以上の結果、平成24年12月期通期の連結業績予想について、売上高を前回公表予想に比べ223百万円下回る504百万円(前連結会計年度比87百万円減)に修正いたします。損益面については、諸経費の節減に最大限努め販管費を圧縮していく方針を堅持し、前述の売上高の減少があるものの、営業損益は157百万円、経常損益は163百万円、当期純損益は163百万円それぞれ前回公表予想に比較して悪化することとなる見込みであります。
なお、個別業績予想の修正につきましても、連結業績予想の修正と同様の理由によるものであります。

(注)本資料に記載されている業績予想等の将来に関する記述は、本資料の発表日現在において入手可能な情報及び本資料の発表日現在において合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。
以 上