第2四半期累計期間業績
当第2四半期連結累計期間において、化成品事業は、販売数量の増加はあったものの、燐系製品の主原料である黄燐が為替変動による影響及び国際市況の上昇から、調達価格が値上りしたため、損益は予想を下回りました。また、電子材料事業は、化合物半導体向け高純度無機素材について、主として商品市況の下落により、損益は予想を下回りました。一方、機械事業は、部品など利益率の高い製品の販売が多かったことから、損益は予想を上回りました。また、その他の事業につきましても、石油精製用触媒再生事業の販売時期が前倒しとなったことから、損益は予想を大幅に上回りました。
なお、第2四半期において、営業外損益に計画外の収益計上や費用の減少があったことも、損益の上振れ要因となりました。
このため、前回業績予想に対しまして上記のような差異が発生いたしました。
通期業績
今後の見通しは、円安基調の継続が見込まれることや政府による経済対策等により、日本経済は緩やかに回復していくものと思われます。しかしながら、回復に向かっている米国は財政問題を抱え、中国、新興国には景気減速のリスクが内在しており、依然不透明感は残っております。
このような状況の中、化成品事業においては、黄燐調達価格の高止まりに対して、引き続きコストダウンを図る他、価格是正などの対応策を講じ、損益の立て直しを図ってまいります。また、電子材料事業においても、今後商品市況の底打ちにより、高純度無機素材の損益は改善するものと予想しております。機械事業は、下水道関連の掘進機について、円安継続により海外向けの販売が好調に推移するものと予想しております。一方、その他事業において、石油精製用触媒再生事業の販売が一部第2四半期に前倒しになったことにより、下半期の損益は計画より減少する見込みであります。
以上から、通期業績見通しにつきましては、第2四半期累計期間の損益が当初計画を上回っているものの、進捗率および上記の状況を勘案した結果、平成25年5月15日に公表いたしました予想は変更を行いません。